京都の宇治市にある平等院は、10円玉デザインのモデルになっており、国宝も数多くある世界遺産です。
内部拝観は先着順で、待ち時間が発生したり、売切れることもあります。
そこで、観光前に知っておきたい役立つ情報をまとめています。
行き方についてはこちらの記事を参照してください。
日本を代表する観光地、京都。平等院鳳凰堂は10円玉のモデルとして知名度が高いものの、清水寺や金閣寺などのエリアから少し離れており、まだ行ったことのない方も多いのではないでしょうか。京都駅から平等院鳳凰堂へ行く場合、JR奈良線を利用して、J[…]
平等院鳳凰堂とは
平等院は京都府宇治市にある仏教寺院です。
もともと藤原道長の別荘であった『宇治殿』を、関白・藤原頼通によって1052年に『寺院』に改めました。
その翌年に『阿弥陀堂』が建立され、その建物が現在『鳳凰堂(ほうおうどう)』と呼ばれています。
この『鳳凰堂』は国宝であり、その内部に安置されている、『阿弥陀如来座像』も国宝です。
1994年には「古都京都の文化財」の一つとして、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
お金の由来
10円玉
平等院鳳凰堂は10円玉の裏面に描かれていることで有名です。
10円玉と実際の平等院鳳凰堂を一緒に撮影する方もチラホラ。
ただ、10円玉がデザインに採用された理由は明確に分かっていません。
一万円札
実は10円玉以外にも、一万円札の裏面に描かれている「鳳凰」も平等院鳳凰堂のものなんです。
1万円札に描かれた理由は、
「人々に幸せや喜びをもたらすという伝説の鳥が、お札になって世界中に流通すれば素敵だと思ったから」
と、当時の日本銀行総裁が語っていたようです。
また、財務省の紹介ページでは、以下のように記載されています。
「最高券面額として、品格のある紙幣にふさわしいものとして、瑞鳥(ずいちょう)であり、旧1万円券の裏面でも図案化されていた鳳凰を採用したものです。鳳凰は、我が国の国宝である宇治平等院の鳳凰堂の鳳凰像を素材としています。」
財務省HPより
ちなみに鳳凰とは、中国神話の想像上の鳥で、古墳時代に日本に伝来したとされています。
また、瑞鳥(ずいちょう)とは、鶴や鳳凰などの、めでたいことの起こる前兆とされる鳥のことです。
平等院までのアクセス
平等院の最寄り駅は2つの宇治駅があります。
(JRと京阪の宇治駅)
宇治駅(JR)と宇治駅(京阪)のどちらも、徒歩10~12分程度で平等院へアクセスできます。
ただ、京都駅から宇治駅へ電車を利用する場合は、JRの宇治駅を利用するのが便利です。乗り換えなしで、簡単にアクセスできます。
●京都駅~宇治駅(JR)まで・・快速で18分、普通で29分 240円
アクセス方法の詳細は、別途記事にしてご紹介したいと思います。
参拝時間
■庭園・・8:30-17:30(受付終了17:15)
■平等院ミュージアム鳳翔館・・9:00~17:00(受付終了 16:45)
■鳳凰堂内部拝観・・9:30〜16:10(20分毎、各回40名定員)
※受付時間 9:00〜 先着順により無くなり次第終了
拝観料
■拝観料(庭園+平等院ミュージアム鳳翔館含む)
大人:600
中高生:400
小学生:300
※25名以上の団体料金設定あり
※庭園のみの料金設定はありません。
※鳳凰堂内部の拝観料には別途300円が必要です
鳳凰堂内部の拝観について
平等院を参拝する上で最大の注意点が内部拝観のチケットについてです。
20分間隔で50名づつ、鳳凰堂内部をガイドが案内してくれますが先着順です。
タイミングが悪いと何時間も待ったり、
夕方になると売切れもあり得ます。
内部拝観したい方は、平等院に到着したらすぐに申し込みましょう。
出来れば朝一番で行くのがおススメ!
内部では写真撮影は禁止、壁なども手で触れたりもたれ掛かるのも禁止です。
お子さんだけじゃなく、大人もつい触れてみたくなるものですが、
スタッフの方がかなり注意してみているのでご注意ください。
※内部での説明は日本語のみ。耳の不自由な方や外国語の説明希望の方は解説文(日本語・英語・繁体字・簡体字)
鳳翔館(平等院ミュージアム)
内部拝観の時間まであるので、ゆっくり見学することができました。
あまり博物館や美術館に興味の出ない私でも、美しい展示物に惹かれました。
ここには鳳凰2匹が展示されているのですが、実はこちらがオリジナルで、鳳凰堂の屋根に立つ金色の物はレプリカです。
中は写真撮影禁止のためご注意ください。
撮影スポット
定番の鳳凰堂を真正面から撮るのがベストです。
ちょうどカーブになっていて、柳も垂れ下がっているのでカメラの画角に入ってしまいます。
少し望遠気味に撮るとこのような写真に。
人も沢山いるので、譲り合いながら撮影しましょう。
また、鳳凰堂内部の観覧が始まると人が写り込むので、気になる方は人が引いたタイミングを狙いましょう。
所要時間
「庭園+平等院ミュージアム鳳翔館」を見学する所要時間は、
一般的に40~50分程度と言われています。
(個人の興味具合により大きく変わります)
加えて鳳凰堂の内部拝観をされる方は
待ち時間+見学時間(15分)となります。
私の滞在時間は内部拝観も入れて120分ほどでした。
平等院へ行く前の注意点
平等院に行くときの注意点が2つ!
1.行くまえにHPで最新情報をチェック!
平等院に限らず、歴史ある文化財は修繕・修理を行っていることがあります。
私が行ったときは、
①整備のために阿字池の水が抜かれている(水面に写る鳳凰堂の姿が見れない)
②鳳凰堂内部に足場が設置されている
などの整備が行われていました。
当日、①は何故か行われていなかったのですが、事前に分かっていれば行先を変えていたはずです。
②の影響で、通常50名ずつの内部拝観が40名ずつになっていました。
必ずHPで確認してから向かいましょう。
https://www.byodoin.or.jp/
2.内部拝観チケットは入場後すぐに確保すべし
おさらいになりますが、内部拝観チケットは先着順です。
希望する方は到着後すぐにチケットを購入しましょう。
特に朝一番に行くのがおススメです。
まとめ
いかがでしたか?
平等院はお金のデザインになっていることから、認知度は高いですが、
京都駅から少し外れているため、これまで行く機会が無かった方も多いと思います。
庭園からの景色はもちろん美しく、初代鳳凰などミュージアムも見応えたっぷり。
是非時間をとって平等院へ訪れてみてください。
京都は見所が多いので、ガイドブック一冊あると便利です。